藪蕎麦御三家〜神田藪〜
藪蕎麦御三家巡りの二軒目は『神田藪蕎麦』♪
藪の屋号は、もともと江戸の頃に団子坂にあった蔦屋が竹藪の中にあるから藪蕎麦って俗称で呼ばれたのが始まりだそうで、その蔦屋の神田の支店を堀田七兵衛さんが譲り受けたのが神田藪の始まりなんだとか…
その後蔦屋は相場でしくじって店をたたみ、暖簾は七兵衛さんが引き継いだんで、今日の藪蕎麦の本家は神田藪という事になるそうです。
以前の建物は1923年築の数寄屋造りで、都の歴史的建造物にも選ばれる渋い建屋でしたが、2013年に火事で取り壊して翌年再建。焼失を免れた吊り行灯や看板は同じ場所にあって雰囲気を残してますが、残念ながら雰囲気は少し変わっちゃいましたね。
相変わらず種物好きの私……こちらでは卵とじが好きですσ(^_^;)よく食べますが、なぜ盛り付けがこのフォルムなのかが未だに謎です……まさかのフリーメイソンか⁈誰か教えて下さい(笑)
やや緑がかった独特の蕎麦は、初代の七兵衛さんが、蕎麦の風味が落ちる夏の時期に、見た目だけでも客に清涼感を楽しんでもらおうと、蕎麦の若芽を練り込んだのが始まりだそうです。今はクロレラを練り込んで色を出してるんだとか。
神田藪の近くで忘れてはいけないのが創業明治『神田まつや』かの美食家池波正太郎先生も通ったお店です。山の上ホテルで執筆する事が多かったので、近所の藪、まつや、松栄亭あたりで食事する機会も多かったみたいですね〜。
蕎麦粉100%に小麦粉を二分足した『外二割』と呼ばれる配分で、卵水に小麦粉を混ぜてつなぎにしてるそうです。二八蕎麦とは微妙に配分違うのがこだわりなんですかね〜σ(^_^;)
喉越しも風味も良い蕎麦はまさに江戸の味、こういう店で粋に蕎麦手繰る大人になりたいもんです。
ちなみに、こちらの生蕎麦持ち帰り用の折箱の絵は池波先生が描いたものみたいですよ。
蕎麦屋ではありませんが、すぐ近所に池波センセ御用達の甘味処『竹むら』があります。ちなみにこちらも『まつや』も都の歴史的建造物に指定されてます。この辺りはこんなのばかりで感覚麻痺してきますね(笑)
蕎麦で一杯飲った帰りにこちらの揚げまんじゅうを買って帰る事も多かったみたいです。甘さ控えめの饅頭をごま油で揚げた一品、これでも酒飲めそうですσ(^_^;)
神田はあんこう鍋のいせ源、鳥すきのぼたん、現存日本最古の居酒屋みますや他ワクワクする老舗がひしめいてます。
次回はそのあたりを巡ってみましょうかね〜♪