ホヤの塩辛

ホヤの塩辛

青森へ帰省中の友人から特大で鮮度抜群の海鞘を送って頂いたんで、今宵は海鞘パーティです♪

海鞘……よくホヤ貝とか言われますが貝類ではなく、ナマコなどとも違う尾脊動物と呼ばれる謎の生物です。幼生ではオタマジャクシの様な形態で尻尾振って泳ぐんだとか……全く想像つきませんね〜σ(^_^;)

日本では三陸の真ボヤ、北海道の赤ホヤが食べられてますが、やっぱり東北の真ボヤが王道ですね。赤ホヤは加工品になる事が多いみたいですが、ホヤ初心者の方はクセが無く食べ易いかもしれませんσ(^_^;)

今回調理するのはもちろん特大の真ボヤ、写真の通りの大迫力です。もちろん刺身で食べるのが一番ですが、長く楽しめる様に塩辛も作ってみましょう♪

まずはホヤ水を取り出す為に口を切るんですが、この生き物、ニコちゃん大王よろしく尻も頭に付いていますσ(^_^;)間違えて尻を切ると濁ったホヤ水が出て来るので要注意です。

と言っても、時限爆弾の解体の様に命懸けで赤か青かを選ぶ必要はありません(笑)上の写真の様に+になってる方が口で、−が尻なんだそうです。

口の根元に包丁を入れて切り落としましょう。

澄んだ液体が勢い良く飛び出して来ますので、ボールで受けておきましょうね〜。ホヤ水使う時は新鮮なホヤを選びましょう。

ホヤ水が出切ったら、尻口と付け根の部分を切り落としてから殻に切れ目を入れてから剥いていきます。

取り出すとこんな感じです、鮮やかな色と張りのある身は鮮度が良い証拠、美味そうですね〜♪

包丁で切り開いて、内臓を掃除していきましょう。黒い部分と汚れを取り除いて、こげ茶色の部分は包丁で削ぎ取ります。好きな人はこの部分はそのまま食べちゃうみたいですが、クセ強いので今回は削いでおきましょうね〜σ(^_^;)

綺麗に掃除した身は、食感が良くなる様に繊維に沿って5ミリ位の細切りにして、先程のホヤ水の中に漬けておきます。ちなみにこの段階で食べてもメチャメチャ旨いですσ(^_^;)

味見してると全部食べちゃいそうですが、ここは我慢。煮切った純米酒50ccを冷ましてから加えて一晩置いておきましょう。

余談ですが、仕込み途中に切り落とした付け根のヘタの部分……実はここエラく美味いんです。料理人の特権で料理しながら食べちゃうんで、お客人の口に入る事はまずありません(笑)

一晩置いた身を取り出して小さじ一杯の塩を混ぜておきます。ちなみに身を取り出した後のホヤ水は後で使うので捨てないで下さいね〜。

そのまま保存袋に入れて冷蔵庫でもう一日寝かせておきましょう。

海鞘と胡瓜が相性良いんで、さっきのホヤ水使って付け合わせと漬物を一品作りますよ〜。

付け合わせ用の胡瓜は2、3ミリの輪切りで小さじ一杯の塩を振って水分を出します。30分経ったらよく絞っておいて下さいね〜。

漬物用のキュウリは乱切りにして、こちらも塩を振っておきます。こちらは一時間ほど置いてから絞っておきましょう。

水気を絞った胡瓜はそのままホヤ水に浸しておきます。

保存袋に入れて、こちらも冷蔵庫で一晩置いておいて下さいね〜。

一晩置いたら完成です、鮮やかなオレンジの海鞘の身に、水気を軽く絞った胡瓜を添えましょう。海鞘と胡瓜はホントに相性良いんですよね〜、これも初夏の出会い物って奴ですかね〜♪

胡瓜の漬物は焼酎や泡盛ロックと一緒に食べれば、涼し気な初夏の晩酌にピッタリの一品です。

塩辛はやっぱり日本酒のお供にしたいですよね〜♪今宵は青森の陸奥八仙の冷やを合わせてみました。

それでは皆様、良い晩酌を〜\(^o^)/