グーラッシュ
グーラッシュ……ビーダッシユでもクーリッシュでもグラッツェでもクラッシュでもなくグーラッシュです。
ハンガリーに『グヤーシュ』というスープ料理があります。ハヤシライスのベースになった料理なんて説もある料理です……大量のパプリカで牛肉を煮込む料理なんで、ルーツとしてはちょっと怪しいトコなんですがね…σ(^_^;) ハンガリーでは日本の味噌汁的な位置取りらしく、色々アレンジも多彩なんだとか。
そんなグヤーシュがオーストリアで、より肉々しく進化した料理が『グーラッシュ』なんだそうです。料理にしちゃ随分とカッコイイ名前ですね〜σ(^_^;)
グヤーシュが味噌汁ならこちらは味噌煮込みってトコですかね〜、それなら酒飲めそうだってんで作ってみました(笑)
材料
牛スネ肉 800g
玉ねぎ 500g(中4個)
ニンニク 3片
パプリカ 30g
キャラウェイシード 小さじ1.5
マジョラム 小さじ1.5
ローレル 1枚
トマトピューレ 大さじ1
酢 小さじ1
塩 小さじ1.5
胡椒 少々
サラダ油 大さじ2
スープストック
水 1L
鶏ガラ 300g位(骨付き肉で代用)
セロリ 葉の部分一本
人参 1/2本
玉ねぎ 1個
ローレル 1枚
粒胡椒 小さじ1/2
まずはスープストックを作ります。材料適当に切って水から茹でます。鶏ガラ使う場合は一度霜降りして汚れや血を洗い流してから使いましょう。
極弱火でじっくりエキスを煮出します。1時間以上火を通してそのまま冷ましておきましょうね〜。
玉ねぎは繊維を切る方向にスライスしておきます。
フライパンにサラダ油を引いて、すりおろしたニンニクを入れて弱火で熱します。そのまま玉ねぎを投入してじっくり炒めましょう。
カレー作る時と一緒で、焦がさない様に飴色を目指してじっくり炒めていきますよ〜。あらかた水分が抜けてきたらオッケーです、写真位の色で充分甘み出てます♪
ここにパプリカ、トマトピューレを加えて更に炒めましょう。雑に炒めると粉っぽい仕上がりになりますが、炒め過ぎは香り飛ぶんで、ムラなく混ざる程度に炒めましょう。
ルーにスープストックを400ccと酢を加えて弱火で煮込みます。パプリカの鮮やかな色が綺麗ですね〜、美味そうなんですが、この段階ではほぼ味付けしてません……色の割に無味でびっくりですσ(^_^;)
スネ肉は3センチ角位に切ってから小麦粉をまぶしておきましょう。焼き入れの時に旨味を逃さず食感も良くなります。
フライパンで全面焼き入れします、この後煮込みますから表面だけ色が付けばオッケーです。
焼けた肉をルーに投入して、塩、マジョラム、キャラウェイシード、ローレルを加えて煮込みますよ〜。
焦げやすいんで、時々鍋を揺すったり、しながら極弱火でゆっくり火入れして下さい。煮詰まってきたらスープストックを加えてまた煮込んで……煮込む程に美味くなりますよ〜。
一度冷まして休ませてから翌日また火を入れるとこんな感じです、合計5時間位煮込んでます。
パプリカの鮮やかな色から、すっかりビーフシチュー色に変わってます。味見でソースちょっと舐めただけで唾出てきた……σ(^_^;)
最後は少し煮詰めて、皿に盛り付けて刻みパセリを飾って完成です♪ビーフシチューの様な出で立ちですが、パプリカの酸味と爽やかな苦味でサッパリと食べられる肉ですよ〜。
お酒はもちろんワインだと思いますが、敢えてレモンサワー片手に晩酌してますσ(^_^;)欧風の煮込みといった風情が立ち飲み屋にも似合う肴にしてる様ですね〜。
ちょっと手間はかかりますが、たまにはこんな肴も良いもんです♪それでは皆様、良い晩酌を〜\(^o^)/