花巻豆腐 〜江戸の小鍋立て〜

花巻豆腐 〜江戸の小鍋立て〜

‏蕎麦屋の種物に花巻蕎麦ってのがあります。もみ海苔を散らしたかけそばの雅称で、由来は材料の浅草海苔が「磯の花」に例えられていたので花を撒き散らす〜花巻になったそうです。江戸中期から親しまれてるみたいなんで、結構な歴史のあるメニューですねぇ。

炙った海苔が汁に渾然一体となって溶け込んだ何とも言えない味と磯の香りが魅力の粋な逸品です♪今回は湯豆腐にアレンジして花巻豆腐と洒落てみましたσ(^_^;)

それでは今宵も、直径20cmの小宇宙、小鍋立て晩酌を愉しみましょう♪

材料

木綿豆腐 一丁
海苔 大判2枚
ちりめんジャコ 20g
胡麻油 小さじ2
塩 小さじ1.5
薄口醤油 小さじ1
酒 大さじ2
出汁 500cc
梅干 2個

シンプルな味付けなんで出汁はちゃんと取りましょう。水1000ccに出汁パック2、昆布10cm位、煮干大二本を一晩浸けときます。

小鍋に胡麻油とジャコを入れて火を点けます。そのまま少し色がつくまで弱火で炒めます。

ジャコが良い色になってきたら出汁を加えて、酒、塩、薄口醤油で味付けします。

豆腐は9等分位に切って、鍋に投入します。このまま弱火でコトコト15分位煮て味を含ませます。

梅干しは種を取り出して刻んでおきます。種はもったいないんで鍋に入れてエキスを出しましょう。

15分煮込んでこんな感じです。

海苔をレンジで炙ってパリパリにしときましょう。火を通すと海苔が鮮やかな色になってきますね〜♪このままちぎって鍋に入れて蓋をして少し蒸らします。

蒸らして程よく海苔が溶け出したトコで先ほどの叩き梅をあしらって完成です。花巻蕎麦は香りを楽しむためか、ネギ等の薬味や具はなくワサビ添えるだけのシンプルなメニューなんで、こちらも梅を添えるだけにしてみました。

うちの小鍋黒いもんでビジュアル的には微妙ですが、味はなかなかですよ〜σ(^_^;)残った汁はご飯にかけて、お茶漬けなんていかがでしょう。

それでは皆様、良い晩酌を\(^o^)/