豆腐の淡雪鍋〜江戸の小鍋立て〜

豆腐の淡雪鍋〜江戸の小鍋立て〜

蕎麦屋の古い種物に淡雪蕎麦ってのがあります。かけ蕎麦の上に調理した山芋や卵白を乗せて、雪に見立てた何とも風流な蕎麦です。

雪の季節にはちょっと早いですが、湯豆腐の旨い季節になってきたので、今宵は湯豆腐バージョンで淡雪鍋♪山芋ではなく大根おろしを使うんで豆腐との相性も抜群、見た目も味も粋な一品です♪

材料

木綿豆腐 一丁
長ネギ 一本
大根 一本
卵 2個(卵白のみ)
出汁 600cc
薄口醤油 大さじ3
酒 大さじ2
塩 小さじ1/3
三つ葉 適量
七味 適量

作り方

大根は皮を剥いて全部おろします。大根一本おろすなんて飲食店のバイト以来……結構しんどいですが、美味い鍋の為頑張りましょうσ(^_^;)

おろした大根を水にさらしてザルにあけます。二度ほど大根おろしを洗って、大根の臭みを抜きます。これちゃんとやらないと、大根臭い野暮ったい鍋になるんで要注意ですよ。

長ネギは薄く斜め切りに、豆腐は切らずに手でちぎった方が味沁みるんで適当にちぎります。

ボウルにざっくり絞った大根おろし、長ネギ、卵白を入れて、手で良く混ぜます。

出汁に薄口醤油、酒、塩で味付けしたら豆腐を投入して中火にかけます。沸騰する手前まで温めて下さい。グツグツ煮込んじゃうと豆腐にすが入るので沸騰しはじめたら弱火に落としましょう。

出汁が沸いたら、さっき混ぜた大根おろしで全体に蓋しちゃいます。本当に雪が積もった様に奇麗ですね~、しばらく見とれていたいトコですが、全体をまんべんなく覆ったらフタをして弱火で煮込みましょう。

出汁が沸いて大根おろしが温まってきたら食べ頃、三つ葉を飾って完成です。

小皿に取り分けて七味かけて食べるとまさに乙な味、熱燗とのコンビは最高です。酒飲む為の鍋と言っても過言ではないかも……

出汁味が命なんで鰹と昆布でしっかり濃い目の出汁取るのがポイントです。最後は日本蕎麦を投入して淡雪蕎麦風に締めてみました、最後まで小粋でしょ♪

今宵の直径20cmの小宇宙、小鍋立て晩酌はいかがだったでしょうか。それでは皆様、良い晩酌を♪