大根菜飯
いよいよ冬到来、おでんに熱燗の季節ですね〜♪おでんの大根仕込むと葉っぱと皮が大量に余りますが、そんな時は美味い菜飯なんぞいかがでしょう。
江戸時代は菜飯屋で菜飯田楽で一杯なんてのもあった様で、鬼平犯科帳でも花沢徳衛さん演じる瀬音の小兵衛も密偵おまさと菜飯屋で一杯飲りながら、こんな事言ってます。
「わしはどういうわけかかここの菜飯が好きでねぇ、岡部に引っ込んでからもよく思い出したもんだ。
普通この菜飯に炊き込む菜っ葉ってのはね、小松菜か油菜京菜みたいな、この青い色の濃く出るものを使うんだけれども、ここのはただの大根の葉っぱだ。
そいつを細かく刻んでさっと塩をして、炊きたてのあつあつの飯に交ぜ、ぱらぱらっと胡麻をふるだけのこったけれども、これが家でやってみると色といい香りといいまるっきり違うんだ。どういうところにコツがあるもんかねぇ」
鬼平犯科帳 第2シリーズ『女賊』より
旨い菜飯で茶碗酒飲みたくなりますね〜♪それでは早速作ってみましょう。
スーパーではなかなか葉っぱ付きで売ってないんで、農協の直売所とかで買ってますσ(^_^;)もちろん葉が瑞々しい物を選びましょうね〜。
材料は大根の葉を分一本、米2合、塩小さじ1、白ごま少々だけです。シンプルイズベスト、瀬音のお頭のおっしゃる通りの作り方です(笑)
まずは2合の米を炊きましょう。毎度のかまどさんの出番です♪シンプルな飯なんで飯の炊き具合次第で味が違います。美味しく炊いて下さいね〜。
菜っ葉はサッと湯通しします、特に茎の部分に軽く熱を通して水で冷やします。こうすると綺麗な色が出るんで、一手間かけときましょう。
水気を絞って全部刻みます、根元は1mm巾位、葉の方に行くに従って2〜3mm巾と気持ち切り方変えた方が食感良いです。
刻んだ菜っ葉に塩を混ぜるんですが、ご飯に混ぜる直前に混ぜて下さいね〜、先に塩すると菜っ葉の水分が出過ぎて食感も味も悪くなっちゃいます。
菜っ葉と塩を混ぜたら速攻でご飯と合わせます。しゃもじで切る様にまんべんなく混ぜましょう。
よく混ざったらもう一度蓋をして10分位蒸らします。
白ごま振ってそのまま食べても旨いですが、おでんが出来たら、出汁かけて食べても良いんじゃないでしょ〜か♪
せっかくですから、余った皮でも一品作ってみましょう。酒のほそ道レシピですが、大根の貧乏漬け♪皮を短冊に切っておきましょう。
醤油60cc、酒60cc、酢20cc、鷹の爪少々を鍋に入れて沸かします。
火を止めて皮を投入、ざっくり混ぜて下さい。
冷めたらジップロックに入れて一晩漬けておけば完成です。
食べる前に柚子の皮刻んであしらうと、より本格的になりますよ〜♪
それでは皆様、良い晩酌を〜\(^o^)/