ピェンロー鍋(扁炉)

ピェンロー鍋(扁炉)

ピェンロー鍋(扁炉)、干し椎茸を水戻しした汁を出汁に使い、白菜・鶏肉・豚肉・春雨を煮込んだ中国チワン族の鍋料理なんだとか。鍋に加える調味料はごま油のみ、取り分けて食べる時にそれぞれ塩と一味唐辛子で味付けするのが流儀だそうです。

エッセイストの妹尾河童さんが著書の中で紹介した事がきっかけで有名になった鍋ですが、実はほとんどの中国人が作り方を知らないという何とも謎だらけの鍋ですσ(^_^;)

ウィキペディア見ると中国人も妹尾河童の本を読んで扁炉を知る人が多いとか書いてあります(笑)ネットで調べても河童さん絡みのレシピばかりなんで、河童オリジナルではないかと疑いたくなるほどです………

でもまぁ、めちゃめちゃ美味しい鍋なんで由来なんか放っておいて、料理しちゃいましょうかね〜♪

材料(小鍋だと2回分)

白菜 1/2個
豚バラ肉 300g
鶏モモ肉 1枚
春雨 70g位
干し椎茸 50g位
昆布 15cm
胡麻油 大さじ8
水 1800cc
塩 適宜
一味 適宜

味付けが非常にシンプルな………と言うか、ほぼ味付けしない料理なので、調味料には少し気を使いましょう。

特に胡麻油はこの鍋のキモなんで、高級品をとは言いませんが、開封したての鮮度の良い物を使いましょうね〜。

近所で売ってる中ではこちら岩井の胡麻油がお気に入りです。独特の甘みある香りと、油のクドさが無いのでスープやドレッシングに良く合う胡麻油です♪

まずは出汁を引きます……と言っても、水に昆布と干し椎茸を浸けて一晩置くだけです。干し椎茸はなるべく冬菇を使いましょう。

一晩置くとこんな感じです、水で戻した椎茸は石づき落として、一口大に切っておきます。出汁は煮詰まった時に足す分を200ccほど取り分けておきましょう。

白菜は茎を7、8mmに刻んで、葉の部分はざく切りにして分けておきます。

鍋に出汁、白菜の茎、椎茸を入れ蓋をして、弱火でゆっくりと火を入れます。沸騰してから20分ほど茹でて下さい。

鶏モモ肉は一口大に、豚バラは5cm位に切り揃えておきましょう。

火を通すと白菜が透き通って、スープに甘みが出て来ますよ〜。

ここで鶏肉を加えてさらに煮込みます。

ここで胡麻油を半量加えて、更に弱火で20分煮込みます。

20分後はこんな感じです、黄金色のスープが美味そうですね〜♪胡麻油の香りで食欲全開なんですが、まだしばしのお預け……

豚バラ肉を並べて、白菜の葉でフタをします。ここから更に20分、空腹に耐えながらコトコト弱火で煮込みましょうね〜σ(^_^;)

山盛りの白菜の葉が鍋に収まったら残りの胡麻油を回しかけます。

更にお湯で戻した春雨を加えて10分煮れば完成です。

金色に輝く鍋、食欲をそそります♪

この鍋、取り分けた小皿で各々が味付けします。塩と一味を好みで振りかけて、丁度良い塩梅にして食べて下さいね〜♪

個人的には少し塩味強めにした方が好きです、白菜の甘みが溶け出したスープは絶妙♪ジワジワと出汁味の魅力に取り憑かれて白菜半玉一人で食べられちゃいますよ〜。

それでは皆様、良い晩酌を\(^o^)/