アサリと大根の小鍋立て〜江戸の小鍋立て〜

アサリと大根の小鍋立て〜江戸の小鍋立て〜

江戸の小鍋立て、今夜の晩酌は『仕掛人 藤枝梅安』より、アサリと大根の小鍋立てにしてみました♪

梅安は、鍋へ薄味の出汁を張って焜炉にかけこれを膳の傍へ運んだ。
大皿へ、大根を千六本に刻んだものが山盛りになってい、浅利の剥き身もたっぷりと用意してある。
出汁が煮え立った鍋の中へ、梅安は手づかみで大根を入れ、浅利を入れた。
千切りの大根は、すぐに煮える。
煮えるそばからこれを小鉢に取り、粉山椒を振りかけ、出汁と共にふうふう言いながら食べるのである。      〜梅安最合傘より抜粋〜

『梅安の好みだ』とか書いてありますが、きっと池波センセの好みなんでしょうね〜。作中の情景も、これを執筆しながら鍋をつつく池波先生の姿も目に浮かぶ様ですσ(^_^;)

まずは薄味の出汁を作りましょう。水600ccに昆布を一枚入れて出汁を取ります。このまま一晩浸けといても良いですし、弱火で沸騰前まで火を入れても良しです。

味付けは薄口醤油大さじ2、塩小さじ1/2、純米酒50ccだけでシンプルに。薄味のお吸い物みたいな感じになってればオッケーです。

浅利は剥き身を200g位、今回は時間あったので自分で剥いてみましたσ(^_^;)百均の貝剥きだとちょっと苦戦します(笑)

もちろん普段は剥き身買って来ますよ〜、殻付きはあくまで雰囲気作りですσ(^_^;)

大根は1/3本を縦に2〜3mmにスライスしてから千六本に、刻んでおきます。彩り寂しかったんでセリを刻んでおきました。三つ葉とかでも良いですね〜。

あとは出汁を沸かしてから大根を投入、大根に火が通ったら浅利を入れます。

あとは小皿に取り、粉山椒を振りかけふうふう食べるだけですね〜。個人的に七色の方が合いそうな気がしたんで、今日は七味も試してみました。うん、旨いッス♪

そして二回戦……少しづつ浅利の旨味が出汁に溶け出してますね。この汁は後で使いますので、じっくり育てましょうσ(^_^;)

酒はもちろん茶碗酒、今夜は私地元の静岡県より白隠正宗をチョイスしてみました。この公民館の湯呑み的な茶碗で酒飲むと、尚旨く感じるのは僕だけでしょうか?(笑)

藤枝‍梅安は、熱い飯に鍋の大根と浅利を汁ごとかけまわし、これを三杯も食べた。彦次郎は、茶碗酒を飲みつづけている。 〜 抜粋続き〜

浅利の出汁がたっぷりの汁に残りの具を入れて一煮立ち、熱い飯にかけまわしてみました。これマジ旨いです、大盛りで作っちゃったんで三杯とはいきませんでしたが、あっと言う間に完食♪

そして僕も茶碗酒を飲み続けています(笑)

皆様良い晩酌を♪